近世におけるピュロン主義の再発見とは
1562年、セクストス『ピュロン主義哲学の概要』のラテン語訳によってピュロン主義が学問的に再発見されることになった。この再発見は、モンテーニュ、デカルト、ヒューム、カントなどの近世哲学に、「きみは何ごとを知りうるか?」という問いを提起し、認識論を中心とする近世的な懐疑論を形成した。デカルトの懐疑論と「我思う、ゆえに我あり」再発見されたピュロン主義に対抗し、新たな確実性を求めたデカルトは、アウグスティヌスの自己の確実性を近世的な形で発展させた。彼は様々な感覚的事物を疑うことから初め、そして最後に、次のような確実性を発見したと述べる。「私は考える、ゆえに私はある」というこの真理は、懐疑論者のどのような法外な想定によってもゆり動かしえぬほど、堅固な確実なものであることを、私は認めたから、私はこの真理を、私の求めていた哲学の第一原理として、もはや安心して受け入れることができる、と判断した。
update:2009年08月26日
